
「独り暮らしをしている親のことが心配」離れて暮らしていると誰もが思う気持ちだと思います。
その解決策として、老人ホームへの入居があります。子供としては、誰かがいつも親のそばにいてくれる安心感は計り知れないでしょう。
お父様、お母様の老人ホーム入居を検討された時、住民票を移す(住所変更)必要があるのか疑問に思うかもしれません。
ここでは、親の老人ホーム入居による住所変更、住民票を移す場合と移さない場合のメリット・デメリットについて書いていきます。
老人ホーム入居時に住民票を移すべき?
住民票を移すことは、様々な行政サービスや権利に関わってきますので、移す時のメリット・デメリットを知りその上で判断することが大切と考えます。
住民票を移さないメリット・デメリット
老人ホームに入居したら住民票を移さなくてはならない決まりはありません。
移さないメリットとしては
・煩雑な住所変更の手続きをしなくていいことです。
役所の手続きだけでなく、他に免許証や生命保険、銀行口座、クレジットカードなどの住所変更も必要になります。
住民票を移さないことで、住所変更に係る時間を別のことに使えます。
逆に、住民票を移さないデメリットとしては
・自宅と自治体が違う老人ホームに入居する場合、老人ホームで受けられるはずの行政サービスが、住所が無いことで受けられない場合があります。
また
・住民票を移さないと、郵便物が誰も住んでいない家に届くことになります。
そのため郵便物がすぐに確認できません。郵便物の確認が遅れてしまうことで、大事な手続きが遅れてしまったり、受けられるはずの行政サービスが受けられなくなってしまう場合があります。
住民票を移すメリットとデメリット
住民票を老人ホームに移すメリットは
・役所からのお知らせや郵便物が新しい住所に届くので、直ぐに内容を確認することができます。
そのため手続きの遅れが防げると共に、自治体からの情報収集が容易になります。
地域によっては高齢者向けの支援やサービスが充実していますので、住民票を移すことでサービスを受けやすくなります。
一方デメリットとしては
・住民票を移す手続きが煩雑に感じることです。
役所での転出・転入手続き以外にも、運転免許証や銀行口座、生命保険、クレジットカードなどの住所変更手続きも必要になります。
子が代わりに手続きする場合、委任状や本人確認書類の準備も必要になるので、より負担を感じやすくなります。
また
・郵便物が老人ホームに届くので、どんな郵便物が届くのか他人に知られてしまう可能性が高くなります。
住民票を移す判断ポイント
老人ホームの入居に際し、住民票を移す判断ポイントをあげます。
・老人ホームの入所が一時的なものなのか、長期にわたるものなのか
長期入所を予定している場合は生活の拠点が変わると判断します。
・地域に根付いた仕事をしていた場合
仕事の関係で、住民票をすぐに移すことに抵抗があるかもしれません。その場合は期限を決め移行できる状態を作っていきます。
・健康状態や介護サービスの利用状況
介護保険サービスは基本的に住民票のある自治体が提供します。医療機関の受診についても、地域によっては連携が取りやすくなる場合があります。
※住所地特例という制度がありますので、次の項目で説明します。
住所地特例について
老人ホームを選ぶ際に知っておきたい制度に「住所地特例」があります。
住所地特例とは
介護保険制度における特例措置で、特別養護老人ホームや介護老人保健施設など、特定の介護保険施設に入所した場合、入所前の住所地の市区町村が引き続き介護保険の保険者となる制度です。
そのため、住民票を老人ホームに移しても、介護保険料の納付や介護サービスの利用は、原則として入所前の市区町村のルールに基づいて行われます。
制度の目的は、入所先の自治体の介護保険財政に急激な負担がかかるのを防ぐことです。
住所地特例の対象となる施設が決まっているので、入居を検討している施設が該当するか事前に確認が必要です。
住所地特例の対象施設は、住民票を移しても介護保険の手続きは基本的に変わりません。けれど対象外の施設は、住民票を移すと介護保険の保険者が変更になることがあります。
厚労省 住所地特例施設一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/yuuryou.html
家族の関係は変わらない
老人ホームの入所に加え住民票も移すことで、これまでの家族との関係が変わってしまうのではないかと心配される親御さんもいらっしゃるかもしれません。
けれど住民票の移動は行政上の手続きであって家族関係が変わるものではありません。
ご本人の気持ちや意思に寄り添いながら、何が最善かを考えることが大切です。
不安なことや疑問点があれば、老人ホームや市区町村の窓口に相談し、納得のいく答えを出してください。
まとめ
老人ホームに入居する際の住民票の移動につい書きました。
住民票を移動することによるメリット・デメリットを理解し判断するとともに、住所地特例の施設かどうか知ることも大切です。
親御さんが住所変更することに不安になった場合は、住民票の移動は行政上の手続きであって家族関係が変わるものではないと伝えて安心してもらいましょう。
不安なことや疑問点があれば、老人ホームや市区町村の窓口に相談し、納得のいく答えを出してください。
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